日本人のメダカ体質に失望
安倍さんが体調不良で引退するという。それで、早速後継争いになった。
何人かの候補者が立候補して、後継争いになるのかと思っていたら、幹事長と官房長官が
密室で相談して、官房長官を後継に推すということになり、それに大派閥がすべて乗っかって
あっという間に官房長官を後継に推すという方向が決まってしまった。
とてもがっかりした。誰もが勝ち馬にのるという日本人のメダカ体質が如実に出たからだ。
そして、もう一つ驚いたのは官房長官が優勢という報道が流れたとたんに、世論までも
雪崩を打って優勢な陣営の支持に流れたことだ。
つい先日までは石破、小泉、河野などが人気で先行し、官房長官はその後塵を拝していた。
ところが、菅さんが優勢と伝えられると、一般の民衆までも雪崩を打ってそちらを支持するという。
これは一体何事だ。世論というものは、こんなに簡単に、豹変するものなのか?
これでは、太平洋戦争の勃発機にアメリカと戦争するのは無謀だと反対していた良識派の
国民が、ある時を機に一斉に賛成派に寝返ったのと同じではないか。もう少し自分の主義、主張、
見識などに自信をもつべきではないのか。
日本人として、この国も日本人も好きであるが、メダカ体質だけは大嫌いだ。千万人が
相手でも、自分の主義主張は曲げない、そういうサムライ精神はどこへ行ってしまったのだろう。