一党独裁の弊害
自民党の独り勝ち状態が続き、その弊害が露見してきた。マスメディアに対し、自分たちに不都合な報道を
されると、それに対してクレームをつけ、報道の自由を制限しようとしている。
こういうことが続けば自由主義や民主主義が後退し、かつての日本がたどった暗黒の時代に
逆戻りしかねない。報道に対して、中立性を保てというのは、そもそも無理がある。たとえば読売系、フジ産経系、
日経系などは中立と言うより自民党寄り、かつ保守系である。朝日や毎日は自民党寄りではない。時の政権に
対してやや批判的な冷めた態度をとる。
マスメディアの全部が全部,時の政権に対して迎合するような報道をすれば、それはもう自由主義とか民主主義の
国ではない。一部の社会主義国や独裁国家と同じで、我が国がそんな国になっていいはずもあるまい。マスメディア
の報道に対していちいち文句をつけるようでは、独裁国家か全体主義国家への道を歩もうとしているとしか思えない。
とても危険な兆候だと感じざるを得ない。
これというのも、だらしなかった民主党の政権時代の反動から、自民党に一人勝ちさせてしまった我々の責任だ。
一度失敗したからと言って、見切るのではなく、欧米諸国のように二大政党を育てて、政治に常に緊張感を持たせる
必要がある。一党独裁を許せば必ず、いつかたどった、よくない時代に逆戻りするだろう。
日本は世界の中でもとてもいい国で、日本人の人間性も素晴らしい。日本人の最大の欠点は自分の頭で考えず、
大勢に付和雷同してしまうことだ。この性質だけは根本的に治さないと、またぞろ暗い未来が待っていそうな
気がする。一人一人が自分の意見を持つことが、とても大切だとおもう。