後藤氏は蛮勇と言った高村副総裁発言について
結論的に言えば高村氏の意見は正論だと思う。
後藤氏の死後、妙に彼を持ち上げる論評がメディアに目立つが、後藤氏の行動は
決してほめられたものではないと思う。
現在のシリアは百鬼夜行の内戦状態にあり、危険極まりない地域だ。
そんなところへ、国からの再三の中止要請を無視して入国し、過激なイスラム国に
拘束されてしまった。優しと言うよりも、功名心にかられた行動と言わざるを得ない。
そして、拘束された後藤氏を助けるために、日本の国やヨルダンに多大の迷惑を
かけてしまった。
この行動は、暴風雪の冬山に軽装備で入山しようとして、地元の警察に止められた
のを無視して入山し、雪崩で遭難した登山者の行動と似ている。極めて身勝手な
行動であり、自分以外の人間に対する配慮を欠いている。
メディアが後藤氏の行動を持ち上げるのは、不見識も甚だしく、こういう行動を
とる人が、今後も出てくれば、どういう風に責任を取るつもりなのだろうと
思ってしまう。後藤氏の行動は蛮勇もいいところである。
君子危うきに近寄らずの精神こそが、まっとうだと思うが、どうだろう。