マレーシア航空の撃墜事件

信じられないような事件である。民間の旅客機が、ミサイルの標的になって撃墜された。現場の航空域はウクライナ東部で、戦場域であったとは

言え、十分な確認もせずにミサイルの標的にするなど、常識では考えられない蛮行である。ロシアのプーチン大統領は、ウクライナのせいに

しているようだが、公平に見てロシアやウクライナの親ロシア派側に非があるのは明白である。ただ、マレーシア航空以外の航空会社は危険を

避けて現場の航空域の飛行は避けていたようだから、航空会社側にも多少の責任はありそうだ。

旧ソ連の崩壊以後,東西の冷戦は雪解けを迎え、いがみ合いが消滅しそうな機運があった。G7がG8になり、いよいよロシアも自由主義国の仲間

入りかと思われた。ところが、ウクライナの政権がロシア寄りの政権から西欧寄りの政権に替わったとたんに、いろいろと意地悪を始め、クリミア半島をロシアに併合し、さらにはウクライナの分割に手を貸そうかといった始末である。困ったもんだ。他国の台所に手を突っ込むのは止めてほしい

ものだが、ロシアにはロシアなりの言い分がありそうだ。その、とばっちりを受けて、まるで関係のない国にまで大迷惑をかけたのが、今回の

事件だ。ロシアはこの事件に関しては、世界中の非難を浴びることになるだろう。いくらプーチン大統領が厚顔でも、事件の責任をすべて他国の

せいにすることはできまい。

この事件を契機にロシアが態度を軟化させ、東西の話し合いの機運が生まれるのか、あるいはまた、きな臭い冷戦時代に突入するのか予測がつかないが、出来うれば、冷戦の時代には戻ってほしくないものだ。西欧諸国とロシアの平和に向けた知恵が試されている。安倍さんはどうせ、まともな

コメントは出せないのだろうな。

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