オバマ大統領が日本へやってきた。安倍政権が三顧の礼を尽くして訪日を要請したのに応えたものだろう。

でも、日本政府の思惑とはかけ離れて、オバマ氏の対応はかなりそっけないような感じがする。安倍首相も

もっと個人ベースで仲良くしたかったのだろうが、オバマ氏にはその気がなさそうだ。食事の最中も仕事の話ばかり

では、安倍さんもがっくりだろう。安倍さんのファンではないが、少し気の毒な気がした。

TPPもアメリカの交渉態度はかなり強引な感じがする。日本は相当妥協した提案を出していると思うが、

アメリカは自分の言い分を全く譲る気配がない。これでは交渉ではなくて、ただの押しつけである。まあ

アメリカのことだから、子分と思っている日本が自分の言うことを聞くのは当然と思っているのだろう。

でも、流石に日本もアメリカの言い分を丸呑みはしなかった。当然である。

日本も尖閣問題とか、沖縄問題等で弱みがあるので、苦しいところではあるが、アメリカの態度は強引に

過ぎる。自分たちの言い分を通せば、日本の食肉農家は殆ど破たんすることを知ったうえで、自分の言い分を

通そうとしている。これでは交渉のまとまるはずがない。

さらに自動車問題では日本の安全基準を無視して、自国の安全基準を押し付けようとしている。戦国時代の

将軍様の地方大名に対する態度と殆ど変りがない。

さらにオバマ氏は日本が好きではないようだ。中国へは夫人を行かせるのに、訪日時には夫人を帯同して

来なかった。韓国へ行くと早速自分から慰安婦問題を持ち出し、韓国の言い分に理解を示す始末である。

オバマ氏は本当に日本人と韓国人の本質を分かっているのだろうか？到底そうは思えない。

日本人は落ちぶれたとはいえ、礼節を守る国民性である。日本人の旅行客は世界で最も評判が良い。その

日本人の言い分より韓国の言い分を優先させるのでは、がっかりである。どうもオバマ氏には物事の本質を

見極める眼力が欠けているような気がする。安倍さんのみならず、我々もオバマ氏には失望しかけている。