値上がりの季節
消費税のアップに伴って各種の公共料金が値上がりした。おおむね3%のアップなのでこれは納得できる。
ところが、その他の物価で便乗値上げが目立つ。給料はなかなかアップできず、年金は減額になっている
状態での便乗値上げは生活に直結していて大いに応える。
新聞は1部10円、週刊誌は10~20円、駅中珈琲は20~30円、近所の飯屋など750円が850円
になった。これらは毎日のことなので、じわじわと生活に響いてくる。
安倍さんには多分、庶民の生活のことはわかるまい。物価の上昇はそれ自体必ずしも悪いことではないかも
しれない。経済が全体的に上昇する過程なら、賃金も上げることができる。だが経済はアベノミクスによっても
とても上昇しているとは言えず、物価への悪影響だけが先行している。円安も貿易収支を改善するどころか、
貿易赤字は増え続けている。輸出は伸びず、輸入品の価格が上がるので、消費財の価格が上がる。電気代も
ガス代も上がる。
円安の恩恵を受けるのは一部の輸出主体の大企業のみで、大部分の企業、特に中小・零細企業には何の恩恵もない。
安倍さんは本当にこれが日本のためになっていると思っているのだろうか。どうも経済の実態がよくわかって
いないんじゃないかと疑ってしまう。
民主党がだらしない政治をした反動で、自民党に大勝させたのは、やはり、あまりいい結果をもたらなさかった
気がする。決まらない政治も駄目だが、今の政治が庶民のためになっているとは到底思えない。国民の期待は
どうやら裏切られたような感じがする。