胆力と出処進退
都知事がピンチに立たされている。情けない弁解を繰り返し、矛盾を指摘されると、知らない、
覚えていないなど、理解不能の答弁を繰り返し、さらに傷口を広げてしまう。この人は多分、
今までに修羅場をくぐったことがないのだろう。全く腹が据わっていない。サムライとは程遠い
人物である。知事選の候補者に適当な人物がいなかったので、こんな人が選ばれたのだろう。
人間はピンチに立たされた時にその人の真価が出る。四面楚歌の状況にあっても、悲壮感を
表に出さず、平然とやり過ごすような胆力が欲しい。やったことが間違っているのだから、素直に
間違いを認め、さっさと職を辞するのが普通の考え方だ。
そういえば、みのもんたも、ピンチでの対処を誤った。人間性の基本に問題があるから、出所
進退を誤るのだろう。せっかく、営々として築いた名声を一瞬で失うのだから、世間は恐ろしい。
みのもんたにはサムライの精神が欲しかった。もったいない。けれども、サムライは金に執着しない
から、TVなどの魑魅魍魎の世界には興味がないかもね。