政界再編の動き
みんなの党が分裂しそうになっている。渡辺代表と二人三脚で党を引っ張ってきた江田氏が路線対立で
離党を表明した。渡辺代表は本来、自民党の党運営に異論を唱えて、第三極の政党を立ち上げ、自民党と
民主党の間に立って、キャスチングボートを握ろうとしていた。
ところが、民主党が衆議院選挙で勝ち、参議院選挙で負けたとき、主導権を握れる唯一無二のチャンス
を見逃した。政治家としての嗅覚に問題がありすぎた。みんなの党は衆参合わせて35人ほど。今回の
騒動で10人余りが離党しそうだという。これでは弱小政党で、社民党の二の舞になりかねない。
自民党を一人で飛び出して、第三極の政治グループをつくろうとした時の、熱い思いは一体どこへ行って
しまったのか。実に情けない。今更、飛び出た自民党の補完勢力に戻るのでは、自分のとってきた行動が
まるで無意味になってしまう。これでは、いうだけ番長と言われたどこかの政治家と50歩100歩だ。
みんなの党ももはやこれまで、といったところなのだろうか。もったいないが、仕方ない。