傘かしげ
梅雨時は傘をさして歩く機会が増える。歩道はとても狭い道が多く、対向者との擦れ違いに気を使う。
ぎりぎりですれ違うことが多いので、道に障害物が置いてある場合など、往生する。
そんなときに気が付くのだが、対向者をまるで気にせずに、自分の意のままに歩く人、そうではなく
さりげなく傘をかしげて行き来をスムーズにする人、こちらに気が付いて少し広いところですれ違うように
、ちょっと立ち止まる人など様々だ。
今日も擦れ違いざまに、こちらがほんの一瞬立ち止まると、軽く会釈をしたり、すみませんなどと小声で
挨拶をする人などに出くわした。
こういうことがあると、少しうれしくなり、日本人もまだ捨てたものではないな等と心の中で独りごちる。
そうなんだ。こういう人がいる限り、この国もまだまだ大丈夫という気がする。