山歩き(須磨アルプス)
神戸の会社に在籍していた若いころ、会社が引けてから、6~7人で六高山系の裏山に何度も登った。
メンバーは大体が男女半々で、パンとかジュースを持って出かけたものだ。
麻耶山の少し明石寄りに高取山という低い山があり、その山の頂上から、明石よりに縦走するのだ。
神戸の六甲山は夜景が綺麗ことで知られており、100万ドルの夜景などと言われている。でも、
須磨アルプスからの夜景はそれよりも、一段と素晴らしく僕たちは200万ドルの夜景と称していた。
男女で登るので、そこはかとない恋心のようなものが芽生えたり、とても大切な思い出だ。
今では、神戸の裏山はすっかり開発されて、昔日の姿は見る影もない。子供のころには、田井の畑に
遠足に行った際、道端の赤松の根元に、マツタケをよく見かけた。田んぼには、無数のイナゴが
飛び回っていた。今は、すっかり舗装され、ほとんど住宅地になってしまった。