稀勢の里

相撲ファンを裏切り続けてきた稀勢の里がやっと横綱になりそうだ。

地力は十分、十年前に横綱になってもおかしくない男が、30歳半ばで

やっと綱に手をかけた。今まで彼の笑顔を見たことはほぼ皆無だったが、

今度ばかりは満面の笑顔を見せてくれた。

ここぞという時に必ず負けるので、絶対に横綱にはなれないと思って

いたが、今度ばかりは良いほうに裏切ってくれた。19年ぶりの日本人の

横綱で、何ともめでたい。横綱に限らず、近年は幕の内上位陣にモンゴリアン

ばかりが並び、とても国技とは思えない状態が続いていた。

これでやっと少しは大相撲らしい恰好がついた。幕の内の上位にも

日本人の有望株が台頭してきて、これからは今までより、大相撲が

楽しめそうだ。稀勢の里もこれからは地力を発揮してくれそうだし、

是非、平成の大横綱になってほしいものだ。

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