オメガ脂肪酸と酵素食品
健康食品の広告を見ていて、とても気になる広告がある。
1.オメガ脂肪酸 どういう理由でこういう表現をしているのか、意味不明である。
オメガとはギリシャ語のアルファベットでアルファから始まり最後に来るのがオメガだ。
脂肪酸の化学式で言えば、末端の炭素がオメガで、末端から3番目の炭素がオメガ3で、
6番目の炭素がオメガ6である。
そしてオメガ3に隣接する不飽和基があればオメガ3脂肪酸、オメガ6に隣接する
不飽和基があればオメガ6脂肪酸となる。したがって、オメガ脂肪酸なる表現は
意味不明であり、バカ丸出しの表現といえる。
こんな宣伝を毎日毎日繰り返し流している会社は自分の馬鹿さ加減を宣伝しているようなものだ。
2.酵素食品 酵素食品の広告も酷いものだ。酵素食品の原料は確かにすばらしいものかも
知れない。栄養も豊富で、酵素活性も十分に保持しているだろう。しかし、その原料を
長期にわたって熟成、保存すれば、酵素活性は殆どゼロに等しくなってしまう。
酵素活性のないものを、酵素の宝庫のように宣伝するのは、バカというより詐欺に近い。
市販の酵素食品と称するものは、ビタミン、ミネラル、食物繊維はあっても、酵素は
無いに等しい。酵素は新鮮な野菜、果物、肉、魚などに含まれるものであり、それを長期に
保存すれば、活性がなくなってしまう。そのことを酵素食品メーカーが知らないはずは
無いので、とても悪質だと思う。