友人、知人の早すぎる旅立ち
年下の知人がまた旅立った。私より7歳下の会計士さんである。
30年以上私の会社の経理を見てもらった方だ。
酒は飲まないが、大の甘党で、愛煙家だった。昼食はいつも、アンパンとか饅頭で
済ませるので、もう少し栄養のバランスを考えた食事を摂るように何度か注意したが、
何時も「好きなんですよねえ」の一言でかたずけられてしまい、私の忠告を聞く耳は
皆無だった。歯が悪く、時には顎まで達するような重症の虫歯になったが、それでも
甘党の呪縛からは逃れられなかった。
そして先日、奥さんから電話があり、亡くなられたという。数年前から、ガンになり
何度も入退院を繰り返していたようだ。お通夜の席で付き合いの深かった方に聞いた話
では死ぬ数日前に見舞いに行ったとき、歯がボロボロに抜け落ち、言葉を発しても、殆ど
聞き取れなかったという。
会計士のような知的な仕事を持ちながら、虫歯、糖尿の末にガンになるとは、
常識では考えられないが、自分の健康管理は全くしないままに、さっさとあの世へ
旅立ってしまった。なんとも残念至極だが、私の友人、知人には、こういった人が
多すぎるのだ。