身内のガン死をめぐって
今年も私の縁者が何人もあの世へ旅立った。そのうちの二人はガン、他の二人も直接の死因はガンではないが、
遠因はガンである。ガンで亡くなった二人は私の姪で、享年は50歳前後。一人は乳癌、もう一人は大腸ガン
だった。一人はニュージーランドに留学して帰国直後にガンになった。多分、留学時のストレスと食事が原因
と思われる。もう一人の姪は愛煙家で、酒豪だった。長い期間の生活習慣の結末と思われる。
3人目は私の義兄の連れ合いで、60歳のころ脳梗塞を患い、その後必死のリハビリを続け、83歳まで
生き延びた。その間、何度も大病を患い生死の境目をさまよったが、強い精神力で病気を乗り越え、最後は
ガンで亡くなった。
4人目は私の同級生だ。若い頃は化粧品のメーカーで営業をしていたが、途中で生命保険会社の支社長になり、
沢山の女性外交員の面倒を見なければならなくなった。愛煙家でもあったので、50歳のころ、胃がんを患い、
胃を全摘した。そのせいで、体重が極端に減少し、60歳で50キロ、70歳で40キロ、80歳では35キロ
になり、骨と皮だけになったが、それでも83歳まで生き延びた。
今の日本では二人に一人がガンになるという。そして、日本人の死因の第一位はガンだ。だが私はガンは
悪質な病とは思っていない。自身の健康に注意を払えば、ガンにはならないと思っている。そして、万一ガンに
なって、死を迎えることになっても、頭がしっかりしていれば、周囲の人に大迷惑をかけることもないだろう。
問題は高年齢になってからのガンではなく、若くしてガンになる場合だ。
けれども、若くしてガンになった人の生活を調べてみると、なるべくしてなったというケースがほとんどだ。
食生活の偏り、暴飲暴食、喫煙、多大のストレスにさらされた生活環境、極端な運動不足などなど。
その意味で、よほどでたらめな生活をしなければ、若くしてガンになることはないと思う。私は今のところ
ガンには無縁だと思うが、もう、83歳も過ぎたので、ガンは怖くない。やはり警戒すべきは脳梗塞、認知症で
この二つの病気には絶対なりたくない。そのための努力は怠っていないが、さて、どうなることやら。