心の病
うつ病、パニック障害、化学物質過敏症などの病を抱えていた娘が亡くなった。
49歳だった。結婚して、子供もいたので、独身でいるよりは、かなり精神的に
安定していると思っていたが、こういう病はとても治りにくい。外部にも少々
きつく当たるのだが、そのあとで反省し、自分を価値のない人間だと思ってしまう。
自分の周囲にいる人間に迷惑をかけ、それを反省し、また落ち込んでしまう。
本当は、生きているだけで、誰かの役には立っているのだが、そういう考えは
皆無である。
私は常々失ったものを数えるな。残ったものを数えようという姿勢で生きているのだが、
そういう話をしても聞く耳を持たないので、始末が悪い。
でも、心は病んでいても、攻撃の対象は周囲の人間ではなく、自分自身なので、
総合失調症よりは、まだ救いがある。
心の病は体の病より大変だ。心が健康なら、身体の病はなんとかなる。けれども
心が病んでいると、身体に悪影響を及ぼし、寿命を縮めてしまう。
私はまだ、心の病を持った人への対処法がわからないでいる。