健康寿命
人生80年超の時代である。男性80年、女性87年が平均寿命だという。
ところが健康寿命は男性72年、女性75年である。ということは
男性では最後の8年、女性では最後の12年は自分で自分の世話ができずに
誰かの世話になって生きて行かねばならないということだ。
現代は少子高齢化の時代なので、若い働き手がどんどん少なくなっている。
当然、老人を介護する働き手も少なくなり、いつも人手不足だ。
これは、人生の終末期を介護もされないままに、一人で生活し、揚句は
孤独死する人間が沢山出てくることを意味している。
老人ホームなども、一部を除いて、多くの要介護者が介護する職員に
手ひどい仕打ちを受けているらしい。
結局、我々は現在の日本社会で生きて行く限り、何歳まで生きようが
勝手だが、最後まで自分の世話は自分でせねばならない必然性を負っている
よう思われる。最後まで、連れ合いや、子供、介護士などの世話にならず、
ピンピンして生きて、ある日突然、人生の終焉を迎えるという覚悟が
必要であるように思う。
いくら、自覚があっても、いくら努力をしても、そうはならないかも
知れないが、そういう気持ちで自分の健康寿命を延ばさなければ、国家自体
が破たんしてしまう。現代のように、人口が漸減する少子高齢化社会では
我々自体が最後まで自分の世話は自分でする努力を怠ってはならない。
もう、かってのような、大家族の社会には当分なりそうもないし、
我々もそれを望んでは、いないようだからね。