顔面麻痺 2
顔面麻痺になって,一月が過ぎた。医者に勧められたステロイドと抗ウイルス薬は服用せず、ビタミン12のみをもらって毎食後に飲んでいる。もうすぐ6週間になるが、まだ完全ではない。
蒸しタオルで麻痺部を時々温め、患部を1日に数回マッサージしている。徐々に回復傾向にあり、この分なら、あとひと月もすれば完治するだろう。
しかし、こうゆう病が出るというのは、老化現象に他ならない。自分では、抗老化に努めており、同期の連中に比べれば、かなり若いつもりだが、やはり老いは確実に忍び寄っているようだ。
外観は大分に回復し、食事もだんだんと不自由ではなくなってきたが、まだ発音がおかしい。どうみても本来の自分の声ではない。歌を歌っても多分、まともな声は出ないだろう。
大病ではないのだが、精神的には結構なダメージになる。100歳まで健康的に生きると宣言していたが、少し自信がぐらついてきた。こうなってみると、人間の体というものは、どこか
一か所でも具合のよくないところがあれば、まっとうな日常生活が送れなくなることが、よくわかる。自信過剰のしっぺ返しなのかもしれない。ナンマイダ、ナンマイダ。