健康年齢は心掛けしだい
身内の健康状態に関する話である。
私には妹が4人いた。一人は若くして腎不全になり、27歳で他界した。原因は働きすぎと寝不足だった。
後の3人はまあ何とか元気で、特にひどい持病もなく過ごしているようだ。それぞれ結婚しているが、3人とも
連れ合いのほうの健康状態が良くない。
一人は私より年上で、80歳を超えているが、かなり前からあまり元気がなかった。酒もタバコもやらず、生活が
乱れているわけではないが、病院、医者が好きで、薬と縁の切れないタイプだ。体を動かすのが好きなほうではなく、
運動も歩きもあまりやらない。そのせいか、もう10年以上前から背中が曲がり、道でよく転んでいた。その義弟が
少しずつ体が不自由になり、活発に動けなくなった。歩きも不自由になり、とうとう病院に入院することになった。
嫁(私の妹)が心配して私に相談の電話をしてきた。だが、そういう状態になってからでは、すでに手遅れで、
いまさらに健康体を取り戻すのは難しい。多分、身体が不自由なままに、情けない日々を送ることになりそうだ。
二番目の義弟は体は悪くないのだが、耳が遠い。それも60歳そこそこからで、人との会話がスムースにできなく
なった。そのため、だんだん出不精になり、人と会話する機会がなくなってしまった。すると、旅行にも、同窓会
にも、趣味の会にも、買い物にも行かなくなり、殆ど一日中、家の中でゴロゴロするようになってしまった。こうなると
身体も頭も同時に老化が進み、精神的にも元気がなくなってしまう。嫁(私の妹)も旦那を放置して出かけるのが
少しずつ難しくなり、二人そろっての老化協奏曲を奏でることになる。
3番目の義弟は現役時代の仕事の関係で、腰を痛め、歩行に少し影響があるようだが、気持ちは前向きで、老化防止に
何かと努力しているようだ。そのためか、仕事をリタイアして10年ほどになるが、まだ若さを保っており、お迎えまで
には時間がかかりそうだ。心身とも健康な状態を保っている。
ここで気の付くことは、心身の健康を保つのはすべて本人の心掛けしだいだということだ。考え方が前向きで、もっと
ピンピンして長生きしたいと思って、それなりの努力をすれば、それなりの結果はついてくる。反対に何も考えずに、
のんべんだらりの日々を送れば、たちまち身体も心も老化し、気力も体力も失われてしまう。健康長寿はすべて、心掛け
しだいと言うことだ。