膵炎になった社員
わが社の60代の社員が膵臓に異常が出て体調が芳しくない。長年の生活習慣に問題があり、気にかけてはいたのだが、思いのほか早く具合が悪くなった。検査入院で3週間ほど入院し、だいぶ良くなったと本人は言うが、どうも様子が変だ。午前中は体調がいいのだが、午後、特に夕方近くになると、身体に力が入らなくなるという。薬のせいで血糖値が下がっているのか、夕方になると生気がない。
薬のせいで血糖値が下がっているかもしれないので、薬を止めてみたらどうかと助言しても、本人にその気は全くない。やはり病院の医者を信用しているようだ。
私は昔から病院とか医者という人種をあまり信用していないので、よほどのことがなければ病院には行かない。医者からいろんな薬を勧められても、必要最小限のもしか処方してもらわない。そして、処方された薬もあまり真面目には飲まない。基本的に薬は劇物か毒物と思っているので、敬遠している。ただ、帯状疱疹になったときは、痛みに耐えかねて、鎮痛剤をもらい、この時だけは真面目に服用した。
前にも書いたが、わが社の膵炎になった社員は早飯、濃厚な味つけ大好き、脂ぎった食べ物大好きなタイプである。胃腸が特に丈夫なので、こういう食習慣を続けても、消化不良にも便秘にもならない。けれども体内の他の臓器にはそれが却って負担になり、そのつけが60代の後半になって顕在化したもののようだ。元気人間だったので、疲れた顔をした彼を見るのはなんとも切ない。
冗談で、一回りも年上の私より先にお迎えが来そうだな、なんて言っているが、そんなことでは困る。そのためには、あまり病院に頼らず、私の意見を聞いて、自分で自分の病気を研究して、自分の体力で治すのが大事だと早く気づいてほしいものだ。医者は病気を治すよりも、病院経営を優先させることにも気づいてほしい。でも、なかなか難問である。