エボラ出血熱(2)
アフリカでエボラ出血熱が大流行している。感染すると死亡率が70%にもなろうかと言われる恐ろしい病だ。現地の人々はどうしてこの病気が感染するのかも、明確には知らないままに、次々と病に冒されパニック状態のままに死んでゆくようだ。病院や医師が感染しないように対策や、注意を促しても、話が理解できないままに次々と病魔に冒されているように思える。
私はこの病気やエイズなどは、人間が動物との境界を越えて必要以上に接触したり、人間ばかりが生態系の常識的な限度を超えて増えすぎた結果、神様が、警告を発しているような気がしてならない。お前たちは野放図に増えすぎだ。少し数を減らしてあげようと言っているような気がする。
それからアメリカ人の医師がボランティアの医師としてギニアで医療に携わり、帰国してからデボラへの感染が発覚し、大騒ぎになる事件があった。ボランティアの医師団は当然、身の危険を顧みずに現地での医療活動に従事していたのだろう。その勇気は称賛に値する。同時にこの危険なウイルスを感染地以外の国に拡散させないために、最大限の努力をする必要があると思うのだが、ニューヨークに帰国した後、能天気に恋人や友人に会ったり、ボーリングに出かけたりしている。非常識極まりない。普通の常識があれば、帰国後は最低21日程度の潜伏期間は外出を控え、自宅から外へは出ないのが普通の考えだと思うが、そのあたりは全く配慮がない。こういう医師が本当に犠牲的な精神でアフリカに出かけたのか、疑問に思ってしまう。むしろ、どこへもゆかず、自国にいるほうが世間に迷惑をかけずに済むのではないか。私はそう考えるが、どうなんだろうね。