エボラ出血熱
エボラ出血熱がアフリカの一部の国で猛威をふるっている。致死率が50%とも90%ともいわれる
恐ろしい病気でし死者がどんどん増えているようだ。WHOでも警告を発しているが、目下のところ
治まる気配はない。
このウイルスはもともと猿や蝙蝠が持っていたものが人間に伝染したものだそうだ。アフリカの一部の国では猿や蝙蝠を食べる習慣があり、それらの動物と接触することで感染するのだという。原因がわかっているならそんな習慣は止めればよいが、文化程度が低く国の通達なども末端まで行き渡らないのだろう。
もともとは原生林の中で暮らしていた現地人を西欧人が奴隷として自国へ連れ帰ったり、焼畑農業などを教えたものだから、原生林が消失し、原生林の中でひっそりと息図いていたウイルスも細菌も動物も人間も行き場を失ってしまい、生き残るために今まで宿主でなかった人間にまで感染して生き延びようとしているのだろう。性質の悪いのは人間である。特に西欧人のかつてのアフリカへの植民地政策が今日の結果を招いた元凶ともいえる。西欧人の罪は重い。
ともあれ、こんな恐ろしい病気が世界に蔓延してはたまったものではないが、このウイルスはインフルエンザのように空気感染しないので、衛生状態のいい国では流行しそうにもない。日本ではまず流行の心配はないと思われるのが、せめてもの救いである。しかし、東南アジアでは衛生状態のよくない国も多いので、必ずしも安心できるかは疑問だとは思うが。