銀座にある薬膳カレーの店に行った。焼き鳥付の薬膳カレーを食べ、薬膳ビールを飲んだ。価格はリーズナブル、栄養は満点、さらに量が半端でなく

多い。年寄りのグループだったので、量の多いのには少々困った。ライスは赤米、黒米など実にすばらしい内容であった。参加者全員この店の

料理には満足していたようだが、私には一つだけ不満があった。それはルーの味がいまいちだったことだ。正直に言うと、自宅で家内がつくる

カレーのほうが、味に関しては上であった。もし、味が私好みだったら、総合点五つ星を付けてもよい。

食事の後、４丁目にある木村パンの二階で珈琲を飲んだ。ここの珈琲は可もなく不可もなくといった程度だが、立地と道路に面した席からの風景が

素晴らしい。銀座は４０数年前に私が東京に来た時から殆ど風情が変わらない。東京の誇り、日本の誇りだと思う。

帰り道にハプニングが待っていた。前日から腹の調子のよくなかった家内が下痢を起こし、帰宅するまでの道すがら、何度もトイレに

立ち寄らねばならない状況に追い込まれた。滑稽ではあるが、悲壮な顔をした当人を見ていると、気の毒で笑うわけにもゆかない。せっかくの

薬膳もあれでは、すっかりどこかへ流れてしまったことだろう。海の魚が喜んでいるかもね。