仕事と健康
友人が次々と他界する。大学の同じ科の同級生は14人のうち7人が他界した。残ったものも
元気なのは2人だけ。あとは、どこかおかしい。
「きょういく」と「きょうよう」という話を聞いた。今日行くところがある。今日用事があるということの
たとえらしい。我々の年代になると、自宅に引きこもり、時々散歩に出たり、庭木や畑の
手入れをしたりで、どこへも出かける予定がなく、TVを見ながら、ぼんやりと1日を過ごす羽目になりかねない。
すると、たちまち身体も頭も老化して、お迎えがどんどん近づいてくる。
旅行や趣味も年を経るほどに、楽しくなくなり、だんだん無気力になる。思うに人間は死ぬまで
働いているのが最も幸せなのではなかろうか。旅行やその他の趣味も仕事があってこそ楽しい。サンデー毎日
の日々では、旅行も楽しくなさそうだ。
私は幸いにして、死ぬまで働くことを強いられている。やむをえぬこととはいえ、働けることはありがたい。
毎日の生活にリズムと張りがある。年を経るごとにサラリーマンより自営業の人間が元気なのは仕事があるため
だろう。サラリーマンは定年のはるか前から、老後の設計を練っておいたほうがよさそうだ。