酵素食品
近頃、酵素食品がブームになっているようだ。新聞や週刊誌などにもよく広告がでている。
酵素食品の広告を見ると、当該の食品がまるで酵素の塊で、できているような錯覚を覚える。
でも、実はこれらの酵素食品と称するものには酵素は殆ど含まれていない。いかにも酵素の
塊と思わせる広告は、ほぼ虚偽に近い。
酵素食品の原料には当然多くの酵素を含んでいる。けれども、酵素を含んだ原料を何年も
寝かせたり、ビン詰にする際に熱を加えたりすれば、酵素活性は、ほぼ失われてしまう。酵素食品と
称するものが体に悪いわけではない。原料の植物には多彩なミネラルやビタミンが含まれて
おり、健康にいいものだろうと思う。ただ、宣伝の仕方を見ると、酵素が体に良く、その
食品には多大の酵素が含まれているかのように見えるので、インチキくさいだけである。
酵素は生鮮食品中には、それが動物か、植物かを問わず、含まれている栄養素で、生鮮食品を生で
摂取すれば、身体の必要量を十分に摂取できるのだ。酵素食品で酵素を摂取しようとするのは
邪道であり、酵素を摂取することはできない。