帯状疱疹(ヘルペス)
20年ほど前に帯状疱疹になった。真夏の土日に毎週のようにゴルフに出かけていた。あるとき、月曜日に
なって、わき腹に痛みを覚えた。筋肉痛だろうと思って放置しておいたら、痛みがどんどん酷くなる。そして
金曜日の朝、あまりにも痛いので、シャツをめくってみたら、藤壺のような吹き出物が、胸から背中にかけて、
ぐるりと1周していて、周りが真っ赤に晴れていた。
これは一大事と急きょ近くの病院へ行くと、医者がこれは帯状疱疹だという。子供のころ水疱瘡にかかった
時のウイルスが、わき腹の神経に潜んでいて、体力の落ちるのを待って、出てきたのだという。これだけ酷いと
疱疹が治っても、神経痛は一生続くでしょうと、他人事のようにいう。薬は効果がないので、痛みどめだけの
処置をして、あとは体の免疫力に任せるしか方法はないとも言った。
ところが医者の言葉とは裏腹に一か月もすると痛みは消え、1年もすると、疱疹の跡もなくなった。まだ体力が
あるものと安心していた。
ところが、あれから約20年も経った今頃になって、また、わき腹が痛み出した。あの時の痛みと全く同じだ。
原因はウイルスなので、どうせ薬は効果がないのだろう。この年になってまたヘルペスのウイルスと戦争を
始めるのかと思うと、ぞっとする。自称健康オタクも台無しである。