ワーファリンとビタミンK
私の会社の顧客からビタミンKの問い合わせがよく来る。アシタバにビタミンKが入っていないか
という問い合わせだ。アシタバには当然ビタミンKが入っている。実はほとんどの黄緑色野菜に
ビタミンKが入っている。
問い合わせの趣旨は次のようなものだ。顧客が病院で不整脈と診断され、ワーファリンなどの
血液溶解作用のある薬を処方されているとする。ビタミンKは血液を凝固させる作用があるので、
ビタミンKを含有する食品を摂取してはいけないと医者がいうのだ。
けれども、黄緑色野菜は大抵の野菜にビタミンKが含まれており、それらを食べなければ、その
ための悪影響は計り知れない。
さらに、多くの野菜はビタミンKを含んではいるが、野菜を食べたからと言って、血液が凝固しやすく
なるということはない。むしろ、血液がサラサラになる作用がある。アシタバについても同じことが
言える。ビタミンKを含んではいるが、アシタバは血液をサラサラにする作用が強い。これらを無視して
ビタミンKを含んだ食品を摂取してはいけないという医者の指導は木を見て森を見ない近視眼的な指導で
根本的に間違っていると思う。
ビタミンKの製剤を摂取してはいけない、というなら兎も角、野菜を摂るなという指導は乱暴で、全く
理屈に合っていない。