訃報
毎年のように年末になると訃報が来る。今年ももう10通以上が来た。最近は父母だけでなく、本人や連れ合いの
死亡通知がくる。同級生や、年少者が次々に鬼籍入りする。個人向けの年賀状は毎年のように目減りし、
300通ほどだったものが、ほぼ半減した。寂しいが仕方がない。
近頃、葬式を身内だけで済ませる習慣が定着しているのか、死亡直後に連絡がない。親しく付き合いの
あった同級生でさえ、そういうことが多い。時代の流れで葬儀の簡略化が進んでいるのだろうが、少し
寂しい。そんなに盛大にやらなくてもいいが、せめて葬式くらいは普通にやってほしいと思うのは私だけ
だろうか。気持ちの整理がつかず、めったに会えない知己と出会える機会を失う。
ヘリコプターや船から海へ散骨する人もいるというが、少し違和感がある。遺骨はやはり、墓で
眠っていてほしい。年に数度の墓参りでも、少しは気持ちが和らぐ。けれども、私の息子や娘たちは、
私の死後、墓参りなどに来るだろうか。しつけの出来ていない子供たちなので、親の墓参りなどには
まるで関心がないかもしれない。そう思うと、これも少しさみしい。