肺気腫
私の身辺で肺気腫で亡くなった人が何人もいる。例外なくヘビースモーカーである。酒は飲まなくても煙草だけで重症化する。
酸素ボンベを携帯していた人もいるが、大体はその前にお迎えが来る。
ヘビースモーカーの人は総じて自分の健康管理には関心が薄い。食事もかなりいい加減である。酒は多少はいいが、煙草は
止めるように忠告しても、酒は止められても、煙草は止められないという。死ぬ前には呼吸が苦しくなるのか、一時的に煙草を
止めたり、あしたばのサプリを飲んだりするが、大体はもう手遅れである。
そんなわけで、何人もの年下の友人、知人を失い、さびしい思いをしている。今も私の周囲に、何人もの喫煙中の友人知人が
いるが、年齢は私よりはるかに若いのに、狭心症や心筋梗塞になって、バイパス手術を受けたり、趣味のゴルフを医者に止められたり
しながら、なかなか煙草が止められないでいる。
そんなわけで、麻雀、ゴルフ、囲碁などの趣味を共有する友人知人を次々に失い、さびしい思いをしている。肺気腫は病状が
不可逆性で、一度悪くなれば、症状が改善することはない恐ろしい病気だ。ある意味で、ガンより始末が悪い。煙草というのは
麻薬と同じで、身体にいいことは一つもないのだが、止めるには相当の決断がいるようだ。困ったもんだ。