株の取引き
趣味で株の売買をやっている。真面目にはやらないので、殆ど利益は出ない。
それでも、手を引かないのは、株をやると、世の中の動きに敏感になるからだ。
ところが、取引していた証券会社が、次々に合併し、また吸収されるなどして、
取引先の名義が変更になる。それでも、取引条件が変わらないか、よくなれば
いいのだが、大体悪くなる。これは銀行の合併の時と同じで、売買する人間の
立場からすると、少しもいいことはない。
この度も取引先の証券会社が吸収合併され、同時に手数料が当方にとって
不利なほうに変更になるという。
それで、わずかに残った株を、これを機に処分することにした。日中は
まだ仕事をしているので、趣味でしている株の売買に多くの時間を割くことは
出来ない。やめてしまうと世の中の動きに鈍感になるかもしれないが、
趣味でやる株の売買が、強欲で大資本を動かす外資に勝てるはずもないので、
しばらく静観することにした。