デング熱騒動
代々木公園で蚊に刺された人がデング熱に感染し、大騒動になっている。目下のところ死人は出ていないようなので、それだけは幸いである。人から人へ感染しないのも安心できるところで、多分大流行にはならないだろう。蚊は羽が生えているので、あちこちと飛び回り、代々木公園以外の公演などでも感染者が出ているのは気がかりだ。
家内が上野の美術館で開催されている古代エジプト美術展に行きたいと言っていたが、デング熱騒動が出て、行くのをあきらめたらしい。私はエジプト美術などに大して興味はないので、家内のお供をして行かずに済んだのはデング熱騒動のおかげである。
細菌やウイルスが原因の病気でも、感染しても発病しない人もいれば、発病はするが、すぐに治る人もいる。反対に重症化して生死の淵をさまよう人もいる。免疫力の差によるものだ。
私の若い頃のサラリーマン時代のことだ。研究開発のグループで、ピクニックに出かけた。その時の昼食が近所の店の仕出し弁当で、食中毒になり、ほとんどの人がおう吐や下痢に見舞われた。その中で同じ弁当を食べながら、全く症状の出なかった者が4人いた。私もその一人だが、その4人は今でもピンピンして生きている。そして重症化した人は何らかの病気になって、とっくに鬼籍入りしている。
ことほど左様に人間の免疫力と健康(寿命)は正比例している。常日頃の食生活などの生活態度が慢性病へのかかわりや寿命に直結している。私が100歳超まで健康寿命を保ったまま生きると公言しているには、それなりの理由がある。憎まれようが好かれようが私は多分そうなりそうなことを予感している。でも、誰かの介護を受けて生きながらえる気はさらさらないので、多分、連れ合いにも子供にも大迷惑をかけることはないだろう。友達や知人を先に無くしてしまう寂しさだけは、どうしようもないが。