諷刺画談義
イスラムのカリスマ的な人物を風刺画にしたパリの新聞社が過激派に襲撃された。
重装備で武装し、抵抗のすべのない一般人を多数殺傷した。これに対し、欧州の
要人がフランスに集まってテロ反対のデモを行った。
過激派の行為は言語道断の犯罪行為であり、これが世界から非難されるのは
当然で、誰しも過激派の行為をまともな行動とは思わないだろう。
けれども、そもそもこの犯罪を引き起こしたのは、イスラムが極端に嫌がって
いることを表現の自由を旗印にして、表現した新聞社の行動に問題があったからだ。
他の文化や文明を軽々しく揶揄する行動は、傲慢そのものであり、自分たちの
宗教や文明が他の宗教や文明よりも格上だと言わんばかりで、鼻持ちならない。
宮崎駿さんが、イスラムのカリスマを風刺する行為は他の文明や宗教を風刺
するのと同じで、止めたほうが良いと言っているが、実にその通りで、100%
同感できる。襲撃された新聞社はその後も同様の諷刺画を掲載するというが、どう
見てもその行動は変だ。
風刺画の掲載は自国の権力者に対して用いられた時にこそ最大の効果と共感を
得られるものであり、他文明の教祖やカリスマに対して用いるべきではないと思う。